肩こりから来る歯の痛み
こんにちわ!枚方市の北川歯科医院です。

寒い季節や季節の変わり目になると、多くの人が肩こりや首こりに悩まされます。
実はこの肩こりや首こりから来る歯の痛みがあることはご存知ですか?
実際当院に来院される患者さんでも、「歯が痛い」「痛くて噛めない」という訴えで来院されますが、
実際には虫歯や歯周病が原因ではなく、肩こり、首こりからくる歯の痛みだったということもありました。
そこで今回は肩こり首こりが原因の歯の痛みについて詳しく解説していきます。
そもそも肩こりの原因は?
肩こり、首こりの原因は筋肉の緊張や血流の悪化が原因です。近年長時間のデスクワークやスマートフォンの普及により、頭部が前傾の状態が長時間続き、肩や首の筋肉に負担がかかります。
この長時間の筋肉の緊張状態が筋肉の硬直を招き、痛みやだるさとして感じるのです。
肩こりの原因の筋肉は
- 僧帽筋
- 肩甲挙筋
- 三角筋
- 棘上筋
- 棘下筋
- 頭・頚板状筋などです。

肩こりと歯の痛みの関係
一見肩こりや首こりと歯の痛みは関連ないように感じられるかもしれませんが、実は肩こり、首こりは歯の痛みに密接に関連しているのです。
肩こりなどが原因で起こる歯の痛みとして
- 知覚過敏
- 歯根膜炎
- 歯の破折
などが考えられます。
肩こりが歯に与える影響

肩こりや首こりを頻繁に起こす方は、少なからず方首周りの筋肉が過緊張している状態が長く続きます。
そういった状況に長く晒されると、同時に過度な噛み締めや、上下の歯が常に接触しているTCH(Tooth Contact Habit)によって歯に常に刺激が加わってしまいます。
この状態が常態化すると、夜間就寝時などでより力をかけて歯を噛み締めたり、歯を擦り合わせるような行為を行います。これが重度となると顎の関節周りの筋肉が炎症を起こしたりする顎関節症へと繋がっていきます。
こういった顎関節や周囲の首や肩、顎などの筋肉が常に緊張状態が続くと、頭痛症状として自覚される方もいらっしゃいますので、一度歯科医院などで見てもらうことが良いでしょう。
知覚過敏について
噛み締めやTCH(Tooth Contact Habit)により、歯の根元の歯茎が下がって歯の根っこの部分が露出したり、歯に過度な力がかかることで歯の根本部分が削れたり、歯の薄い部分にヒビが入ったりすることがあります。
知覚過敏のしみる症状は、ムシ歯のしみる症状と酷似していますので、冷たいものや熱いものがしみるなどの症状があれば、一度歯科医院にて相談するのが良いでしょう。
案外虫歯ができていて、早急な治療が必要になるかもしれません。
この歯ぎしりや噛み締め、TCHによる知覚過敏は治りにくいところが特徴です。
知覚過敏の治療として知覚過敏抑制剤というお薬を歯の根本の露出した部分に塗布することがあります。
これはいわゆる爪のマニュキアのようなもので、露出部分をコーティングする作用があります。
ですが、頻繁に歯ぎしりや噛み締めを行っていると簡単にこのコーティング剤が取れてしまいます。
そうなるとなかなか完全に症状を消退させることは難しくなります。
この治療法は根本的な解決ではありません。
噛み締めなどにより生じる知覚過敏を根本的に治療しようと思うと噛み締めや歯ぎしりを無くさないといけません。ですが、歯ぎしりや噛み締めは周囲筋肉の過緊張が主な原因なので、自分でコントロールすることはできませんし、知覚過敏のお薬を塗っても一時的だと思います。
噛み締めや歯ぎしりによる歯の知覚過敏が起こっている患者さんには、当院は夜間就寝時のみ着用するマウスピースなどをオススメしています。別名ナイトガードとも呼び、歯にかかる負担を軽減させることで、歯ぎしりや噛み締めによる歯へのダメージを軽減させてくれる目的があります。

肩こりが原因で多いのは歯根膜炎
歯の周囲には歯と歯を支える骨(歯槽骨)の間に歯根膜と呼ばれる組織があります。

肩こりや首こりでお口周りの周囲の筋肉が過緊張を起こした場合、就寝時や何か物事に集中しているときに噛み締める行動を起こします。
特に就寝時は起きている時の3倍ほど人によっては200kgほど奥歯などにかかっていると言われています。
その結果歯と骨の間にある歯根膜と呼ばれる部分に炎症が生じ、歯が少し(目には見えない程度)浮き上がった状態になります。
歯根膜の炎症により、他の歯よりもその歯が先に当たったり(早期接触)強く当たったりすることで、噛むと痛みや違和感を覚えることがあります。この状態が歯根膜炎と呼ばれる状態で、肩こりや首こりなどと密接に関係します。
歯根膜炎は時間とともになくなっていくことがほとんどですが、頻繁に繰り返す方などは前述したマウスピースを就寝時に装着するか、顎の過緊張に対してボトックスを施術すると良いと思います。
北川歯科医院でも行っているボトックス治療に関しては、こちらをご覧ください。
歯の破折について
肩こりなどで噛み合わせの力が強く出る方は、歯の破折についても注意が必要です。
天然の歯はあまり割れたり折れたりしないのですが、中には歯を真っ二つに割ってくる猛者もいらっしゃいます。しかし神経を取った歯はさらに折れたり割れたりしやすいです。
これは歯の神経の中に血管も通っていますので、歯の神経を取ることにより、歯に水分がない状態にしてしまいます。
歯の神経が生きている歯は、適度に水分があり、力がかかってもややしなりますので、歯がいきなり折れてしまうことはありません。
ですが、歯の神経を取っていると、歯が乾燥状態になり、折れたり割れたりしやすくなってしまいます。
歯が割れるとその破折部位からお口の中の細菌感染を起こし、周囲が膿んできたり、歯茎が腫れたり、噛むたびに痛みが走るそういったことが起こります。
そうならないためには、神経をとるようなむし歯をむし歯をなるべくつくならない事、そして虫歯があった場合は早期発見早期治療を行う事です。
そのためには定期検診などでしっかりと観察することが大事かと思います。

一見関連内容に思われる肩こりなどが、実は歯の痛みと密接に関わっていることがあります。
大切なのは自分で判断せず、専門家の意見を取り入れることで、長期的に健康寿命を伸ばすことが大切だと思います。
北川歯科医院では枚方市駅またはJR津田駅から京阪バスでご来院が可能です。
またお車でのご来院も可能で、専用駐車場を医院の前にご用意しておりますので、お気軽にご利用ください。


